つみたてNISAが普通の投資信託と比べてお得なのはなんとなく分かるんだけど詳しく何が違うかは分からないな。。
前の記事ではつみたてNISAについて分かりやすく説明しましたが、この記事ではもう少し詳しく制度について解説していきます。
単利と複利
単利って何?
利益の増え方には2種類あります。
それは単利と複利です。
まず単利について説明していきます。
単利とは最初に入れた元本にのみ利益が増えていくことを言います。
最初に100万円を投資したとして年利5%で増える信託商品で運用したとすると1年経つ毎に5万円ずつ増えていくことになります。
複利って何?
複利とは最初に入れた元本と増えた利益の両方に対して利益が出ることを言います。
最初に100万円を投資したとして年利5%で増える信託商品で運用したとすると、1年後は105万円、2年後は105万円の5%なので110万2500円になります。
こうして数字だけ見ると単利と年間2500円しか変わりなく思えますが、積み重なるとかなりの金額の差が出てきます。
単利と複利の比較
上記で述べた通り単利と複利では年数が経てば経つほど差が出ていきます。
分かりやすく下の図にまとめてみました。
ご覧の通り最初の1年では差は出ませんが、2年後からは徐々に差が出始め、20年後には約65万円、30年後には約182万円もの差が出てきます。
更に年数を重ねていくともっと大きな差が開いていきます。
だからつみたてNISAや投資信託で長期的に資産形成をすることがオススメされるわけですね。
非課税枠と運用期間
非課税枠
つみたてNISAは長い目で見れば資産が増えていく可能性は高いですが、だからと言っていくらでも投資できるわけではありません。
運用益が非課税になる枠が定められており、1年間の非課税枠は最大40万円です。
1年間で20万円しか枠を使っていなくても翌年に繰り越しが出来ません。
増えた利益は枠としてカウントされないので、例えば1年目に40万円投資して10万円の利益が出たとしても翌年の非課税枠は40万円のままです。
投資可能期間
つみたてNISAの非課税投資可能期間は20年間です。
非課税期間が20年間ということですので、20年後非課税期間が終わっても特定口座に移管されるだけですので解約しなければ投資期間に上限はありません。
非課税で投資できる期間も2042年までと定められているので枠を最大限に使おうとすると2023年の加入が最後になります。
投資可能金額
上述した通り年間の非課税枠が40万円、非課税期間が20年間になります。
ですので枠を最大限に使い切ると40万円×20年間で非課税枠を800万円使えることになります。
その800万円の投資元本の利益に対して非課税なわけですから長期的に見たら課税される投資信託と比べるとかなりの差が出てきますね。
運用可能商品
つみたてNISAの運用できる投資信託商品は金融庁が指定する投資信託商品しかありません。
言い方を変えれば金融庁が認めるしっかりとした投資信託商品しかありませんので安心してください。
指定されてるものしかないなら投資信託商品の選べる数は少ないんじゃないの?
安心してください。選べる商品はめちゃくちゃあります。
代表的な証券会社で取り扱い本数を見てみると、SBI証券が188本、楽天証券が187本とたくさんの取扱商品があります。
これだけの投資信託商品があればきっとあなたにぴったりなファンドが見つかるはずです。
まとめ
つみたてNISAの3つの特徴は1つ目は単利ではなく複利で資産が増えていくことで効率よく資産が増えていくこと。
2つ目は年間の最大投資枠が40万円、非課税期間も20年間ですべての枠を使うと800万円もの投資元本が非課税になること。
3つ目は金融庁が指定する信託商品しか取り扱っていないので安心して積立NISAを始めることが出来ること。
つみたてNISAの枠をすべて使おうとすると2023年が最後の年になるので、まだつみたてNISAを始めていないという人は早速初めて見ましょう。
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